院長のご挨拶
地域住民に密着した医療を提供するため、この春日市紅葉ヶ丘の地に病院を開設し四半世紀が過ぎました。
日々進化する医療の中で、最新の医療設備と経験豊富なスタッフを揃え、病気の早期発見と治療はもとより、疾病予防や健康維持などのヘルスケアに関して大きく貢献し、春日市およびその周辺における中核病院に成長したと自負しています。
世界でも類を見ないスピードで、今まさに少子超高齢化社会が直前に迫っています。
このため病気は複雑化し、また病気の質も変化しています。これに伴い私どもの提供する医療や介護サービスもめまぐるしく変化、多様化してきており、人工透析センター、デイケア、訪問看護ステーションなどの設立とともに、子育て支援のための院内託児所設置など新たな事業も行っています。
これからもすべての人に平等に真心をこめた医療・看護にあたり、当院の基本理念である「安心・満足・信頼の医療提供」を念頭に、時代のニーズに相応しながら、より確かなより親しまれる病院づくりに取り組みたいと思っています。

院長 松村 順
基本理念
患者さま、ご家族の方に支持され、安心・満足・信頼される医療を目指します。
基本方針
1.患者さまの安全確保に努め、質の高い医療を提供できるよう努力します。
2.患者さまを中心として、ご家族・病院職員とのチームによる医療提供体制に努めます。
3.すべての人に平等に真心をこめて医療・看護にあたります。
4.地域の医療・介護・福祉機関と連携し、地域医療に貢献します。
5.地域の皆さまの疾病予防・健康増進のお手伝いをします。
6.医療人としての自覚を持ち、技術・知識の向上に努め、常識のある行動をします。
7.健全な病院運営に努め、安定した病院運営を維持します。
沿革
昭和61年(1986年)6月 | 65床にて開設 |
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昭和63年(1988年)6月 | 88床に増床 |
平成3年(1991年) | 医療法人春成会設立 |
平成7年(1995年)4月 | リハビリ棟併設 |
平成13年(2001年)9月 | 救急病院告示 |
平成21年(2009年)9月 | 改装後60床に変更 |
平成22年(2010年)3月 | 訪問看護ステーション あおいそら開設 |
平成23年(2011年)7月 | CT共同利用、遠隔読影システム稼働開始 |
平成23年(2011年)12月 | 本館1階 改装 |
平成23年(2011年)12月 | 腎臓内科外来開始 |
平成24年(2012年)4月 | 院内生化学検査開始 |
平成24年(2012年)9月 | 通所リハビリテーション デイケアなでしこ開設 |
平成24年(2012年)9月 | 居宅介護支援事業所 春成会ケアプランサービス開設 |
平成24年(2012年)10月 | リハビリテーションセンター完成 |
平成24年(2012年)10月 | オール電化厨房完成 |
平成24年(2012年)10月 | 「院内保育所ばるーん」開設 |
平成25年(2013年)1月 | 「人工透析センター」開設 |
平成27年(2015年)10月 | 訪問リハビリテーション事業所開設 |
病院概要
令和7年6月1日現在
◆一般病院・許可病床60床
◆保険医療機関および保険療養担当規則に基づく院内掲示
下記の事項を社会保険事務局に届出を行っています。
基本診療料の施設基準
・(初診料)機能強化加算
・急性期一般入院基本料5
・地域包括ケア入院医療管理料1
看護職員配置加算
看護補助体制加算
・救急医療管理加算
・診療録管理体制加算2
・医師事務作業補助体制加算2(30対1)
・急性期看護補助体制加算(25対1)
・重症者等療養環境特別加算
・感染対策向上加算3
連携強化加算
サーベイランス強化加算
・後発医薬品使用体制加算1
・病棟薬剤業務実施加算1
・データ提出加算2
・入退院支援加算1
・認知症ケア加算3
・せん妄ハイリスク患者ケア加算
・協力対象施設入所者入院加算
特掲診療料の施設基準
・薬剤管理指導料
・別添1の「第14の2」の1の(1)に規定する在宅療養支援病院
・在宅時医学総合管理料又は特定施設入居時医学総合管理料
・(心臓ペースメーカーにおける)遠隔モニタリング加算
・(在宅持続陽圧呼吸療法における)遠隔モニタリング加算
・介護保険施設等連携往診加算、協力対象施設入所者入院加算
対象施設:グレイシャス春日、我楽庵
・がん治療連携指導料
・医療機器安全管理料
・ニコチン依存症管理料
・(人工腎臓における)導入期加算1
・(人工腎臓における)透析液水質確保加算
・(人工腎臓における)下肢末梢動脈疾患指導管理加算
・ペースメーカー移植術、交換術
・検体検査管理加算(2)
・CT撮影及びMRI撮影
・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
(各種リハビリテーションにおける)初期加算、早期リハビリテーション加算)
・集団コミュニケーション療法料
・輸血管理料Ⅱ
入院時食事療養の基準等
入院時食事療養(Ⅰ)
届出掲載事項
入院基本料に関する看護体制について
一般病棟入院基本料 10対1入院基本料
(朝8:30~夕方17:00まで看護職員1人当たり受け持ち数10人以内、夕方17:00~朝9:00まで看護職員1人当たり受け持ち数15人以内です。)
医療安全に関する取組について
・医療安全管理組織に関する事項
医療安全管理部門、並びに医療安全管理委員会により適切な医療安全管理を推進しています。
・医療安全管理委員会および部門に関する事項
「インシデント・アクシデントレポート」によって報告された案件を月次開催する委員会にて対策と改善を図っています。
医療安全管理部門にて医療安全対策を企画、実施しています。
専任の医療安全管理者を配置しています。
医療安全管理者は医療安全管理の実務を行っています。委員会の資料作成および医療安全にかかわる研修等の 企画・実施、院内医療安全ラウンドを行っています。
・医療安全管理に関する職員研修についての事項
医療安全に関する基本的な考え方及び具体的方策について、病院職員へ周知を図るために年2回以上の全職員を対象とした職員研修を行っています。
・患者様からの相談・支援について
患者様からの相談・支援を行うために患者相談窓口を設置しています。
・院内医療安全ラウンドについて
院内の事故を未然に防止するために各部署をラウンドしています。
院内感染対策に関する取組について
患者やご家族をはじめ、病院にかかわるすべての人たちを感染から守るために「標準予防策(スタンダードプリコーション)」の観点に基づいた感染対策を実践しています。あわせて感染経路に応じた標準予防策を実施しています。
また、病院内外の感染症情報を収集し、院内感染の危険及び発生に迅速に対応します。さらに、院内感染が発生した事例については、速やかに予防策の実施・評価を行い、不備や不十分な点を改善します。
・院内感染対策組織に関する事項
院内感染対策に関する院内全体の問題点を把握し、改善策を講じるなどの院内感染対策活動の中枢的な役割を担うために「院内感染対策委員会」を設置しています。委員会は月1回以上、また、必要時には随時開催します。
さらに、実働部隊として「ICT(感染対策チーム)」を設置し、週1回の会議・ラウンド等を行い、感染問題に迅速に対応しています。また、「ICT(感染対策チーム)」は、院内感染対策についてカンファレンスを主催する済生会二日市病院の合同カンファレンスに定期的に参加するとともに、新興感染症の発生等を想定した訓練に参加しています。
・院内感染対策に関する職員研修についての事項
年に2回以上の全職員を対象とした院内感染防止対策に関する研修会を開催し、職員の感染対策に関する意識や知識の向上に努めています。
・感染症発生状況報告に関する事項
当院の細菌検査結果や感染報告書などから微生物の検出状況を把握し、院内感染対策委員会及びICTに報告します。
・院内感染発生時の対応に関する事項
院内感染発生が疑われる場合には、速やかに感染源や感染経路を究明し、感染拡大防止に努めます。
また、必要に応じて行政機関への各種届出や連絡を行います。
・患者さんへの情報提供に関する事項
感染症の流行が見られる場合には、ポスター等の掲示物で広く院内に情報提供を行います。
あわせて感染防止の意義及び手洗い・マスクの着用などについて、理解と協力をお願いします。
身体拘束最小化への取り組みについて
当院では、すべての患者様が安心かつ尊厳と安全を守る治療を提供するため、身体拘束等をできる限り行わない医療・看護の提供を目指しています。
人生の最終段階における意思決定支援への取り組みについて
人生の最終段階を迎える患者とその家族が、医療・ケアチームとの話し合いの下、患者の意思と権利が尊重され、心安らかな終末期を迎えられるよう努めています。
入院時食事療養に関わる食事について
管理栄養士により管理されたお食事を適時(朝食8時・昼食12時・夕食18時)適温で提供しています。
食事負担額は、健康保険法等の規定に基づき、1食単位で計算いたします。
入院期間が180日を超える入院に関する自己負担について
180日を超える入院継続の場合は入院費の一部が保険給付の対象外となり、差額分は自己負担になります。
(厚生労働大臣が定める状態にある患者さんを除く。同一の病名で他の医療機関に入院されていた期間を含みます)
個室料金(特別の療養環境室)について
当院の個室料金は1日あたり、以下のとおりです。
個室料金は健康保険が適用されませんので、全て自己負担になります。
個室(406,407,408,410号室) 1日あたり ¥5,500(税込)
入退院支援に関する体制について
入退院支援および地域連携業務を行う看護師および社会福祉士を配置し、入院時より退院困難な要因を抽出し、住み慣れた地域で療養や生活を継続できるよう必要な医療・介護・福祉施設等との調整を行い退院支援させていただきます。
介護保健施設等との協力体制について
介護保険施設等に協力医療機関として定められており、当該介護保険施設等において療養を行っている患者の病状の急変等に対応します。協力医療機関として定められている介護保険施設等の名称は以下の通りです。
〇特別養護老人ホーム かすがの郷
〇グループホーム ライフケアホーム春日苑
〇特別養護老人ホーム ねむの木
〇介護付き有料老人ホーム さわやか春日館
〇特別養護老人ホーム グレイシャス春日
〇小規模多機能居宅介護 ライフケアホームはる風
〇介護付き有料老人ホーム 我楽庵
初診時の機能強化について
かかりつけ医として以下の取組みをおこなっております。
①他の医療機関の受診状況および、お薬の処方を把握したうえで服薬管理を行うため、お薬手帳の提出をお願いしています。
②健康診断の結果に関する相談等、健康管理に関する相談に応じ、必要に応じて専門医・専門医療機関への紹介を行います。
③介護・保健・福祉サービスのご利用に関するご相談に応じます。
④夜間・休日等の緊急時の対応方法について情報提供いたします。
⑤当院は在宅支援病院です。訪問診療などをご希望される場合は、いつでもご相談ください。
かかりつけ医機能を有する医療機関の検索は厚生労働省や都道府県のホームページで検索できます。
後発医薬品の使用促進について
後発品があるお薬については、患者様へのご説明のうえ、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。
長期収載品の選定療養費について
長期収載品【後発品(ジェネリック医薬品)のある先発医薬品】を患者さんが希望された場合、選定療養費として特別の料金をご負担いただきます。
【対象】
後発品が発売されて5年以上経過した先発医薬品(準先発品も含む)、または後発医薬品への置換率(※)
が50%以上の先発医薬品(準先発品も含む)を希望された場合。入院患者さんを除く院内処方、院外処方
で対象となります。
※置換率…後発医薬品へ切換え可能な医薬品のうち、実際に使用した後発医薬品の数量に占める割合
【自己負担額】
長期収載品(先発医薬品)と後発医薬品内での最高価格との価格差の1/4
選定療養費には、消費税(10%)もかかります。
【対象とならない場合】
・医師が後発品への変更ができないと判断した場合
・後発医薬品の確保が困難な場合
・バイオ医薬品
※詳しくは、厚生労働省のホームページをご参照ください
処方日数について
患者様の状態の応じ、医師の判断のもと28日以上の長期処方、リフィル処方箋の交付を行うことがございます。
診療報酬の算定項目の分かる明細書の発行について
医療の透明化や患者さまへの情報提供を推進していく観点から、明細書を無料で発行しています。
明細書の発行を希望されない場合は、会計窓口にその旨お申し出下さい。
「勤務医・看護職員の負担軽減および処遇改善」に関する取り組み事項
良質な医療を継続的に提供するという基本的考えの下、医療関連法令により各職種に認められている業務範囲の中での役割分担を進めています。
以下の取組みについてご理解下さいますようお願い申し下あげます。
(病院勤務医について)
・医師・医療関係職種等の業務分担
・医師事務作業補助者の配置
・短時間正規雇用の医師の活用
・地域の他の医療機関との連携体制
・連続当直を行わない勤務体制の実施、直翌日の業務内容の配慮
・業務量や内容を把握したうえで特定の個人に業務が集中しないような勤務体系の策定
・「病状説明の実施時間等」に関しましては、厚労省からの働き方改革への取組みにより、平日、土曜日の診療
時間内でお願いしています。
(看護職員について)
・看護職員と他職種との業務分担
・看護補助者の配置
・短時間正規雇用の看護職員の活用
・多様な勤務形態の導入
・妊娠、子育て中の看護職員に対する配慮
・業務量を把握したうえでの適切な配置
・2交替夜勤に関わる配慮